こんにちは。今日は、我が家で育てている「ボンバックス」について、実体験を交えてお話ししたいと思います。
植物を育てていると、「この土で合っているのかな?」と悩む瞬間ってありますよね。
私も先日、わが家のボンバックスを植え替えしながらそんなことを考えていました。
これまで赤玉土と日向土をメインにしていましたが、今回は思い切って培養土100%にチェンジ。その理由や実際にやってみた感想を、ボンバックスの魅力と合わせてご紹介します!
ボンバックスってどんな植物?
まずは簡単にボンバックスのご紹介。中南米が原産の落葉性の樹木で、ぷっくりと膨らんだ幹がとてもユニークな観葉植物です。塊根植物好きの方にはおなじみの存在で、その不思議なフォルムに惹かれて育て始める人も多いです。

春から夏にかけては青々とした葉をぐんぐん展開し、秋から冬にかけては葉を落として休眠に入ります。このサイクルもまた魅力のひとつ。なんといってもこの緑色に割れた幹肌。
観葉植物好きの人はもちろん、塊根植物ファンの心をくすぐる魅力を持っています。
ただ、そんなボンバックス。実際に育ててみると、「なかなか大きくならない」「動きがゆっくりすぎる」と感じる人も多いのではないでしょうか。私自身もその一人でした。
育てる上で大事なのは「水はけの良い用土」と「季節ごとの水やりのメリハリ」。
この2つを押さえておけば、元気に育ってくれます。
これまでの土とちょっとした悩み
これまでは赤玉土と日向土を組み合わせた配合で育てていました。通気性も排水性も抜群で、塊根植物の管理には王道のスタイルです。けれど、育てていくうちにいくつか気になる点も出てきました。
- 成長がゆっくりすぎる?
幹の膨らみや葉の展開が控えめで、もう少し勢いがあってもいいのになと感じることがありました。 - 水やりがシビア
夏はすぐにカラカラ、冬は極端に乾きやすくて、管理に神経を使う場面が多めでした。 - 肥料が効きにくい
無機質な用土なので、与えた肥料の効果がやや薄い印象。もっとしっかり栄養を吸収してほしい気持ちがありました。
もちろんこの配合がダメというわけではなく、むしろ安定感はピカイチ。
ただ実際に鉢から出してみると、株の大きさの割に根の張りが若干弱い印象でした。

なので「もっと成長させたい!」と思った私は、思い切って培養土100%に挑戦してみることにしました。
培養土を選んだ理由
園芸店のおっちゃんに相談しました。すると彼は笑いながらこう言ったのです。
「ボンバックスはな、培養土を使って大きめの鉢に植えた方が、早く大きくなるで!」
それまで私は、塊根植物といえば水はけ重視で、できるだけ軽石や砂を混ぜた土で育てるのがいいと思い込んでいました。乾燥に強い植物だから、水分を保持しすぎない方が安心だろうと。
でも、おっちゃんいわく、「培養土は栄養分がしっかり入っとるし、鉢が大きいほど根がのびのび育てる。根が張れば、上の幹も葉っぱもグングン動くようになるんや」とのこと。
この言葉に背中を押され、思い切って培養土メインの土に切り替え、さらに今までより一回り大きな鉢へ植え替えることにしました。
培養土といえば、観葉植物や花を育てるときの定番。腐葉土やピートモスといった有機質を含んでいて、保水性と保肥性に優れているのが特徴です。
主に下記理由から今回植え替えることにしました。
- 根に栄養を届けやすい
有機分が養分を保持してくれるので、しっかり成長につながりそう。 - 水分保持力がある
夏に乾きすぎて困ることが減るはず。水やりの回数も少し楽になる。 - 株をもっと大きく育てたい
幹を太らせ、葉を大きく展開させたいという狙いもありました。(これが一番の理由です。)
もちろんデメリットもあって、通気性がやや落ちるぶん根腐れのリスクは高まります。そこで鉢底に軽石を入れたり、水やりの間隔をしっかり見極めたりと、工夫しながら使ってみることにしました。

実際の植え替え手順
インスタのリール動画でも紹介しましたが、植え替えの流れはこんな感じです。
- 株を鉢から抜く
根を傷めないようにそっと取り出し、古い土を軽く落とします。 - 鉢を準備
鉢底にネットと軽石を敷いて、排水性を確保します。 - 培養土を入れる
株を中心に置き、周りを培養土でやさしく埋めて固定。 - 水やりでなじませる
最後にたっぷりと水を与えて、土と根をしっかりなじませます。
今後の管理と期待
培養土100%にしたことで、水やりや肥料の効き方はこれまでと少し変わりそうです。注意していきたいのはこの3つ。
- 水やりは“乾いたらたっぷり”
乾くまで少し時間がかかるので、表面をよく確認してから与えるのが安心です。 - 肥料は様子を見ながら
培養土には最初から栄養が含まれているので、追加の肥料は控えめに。生育期に少し補う程度で十分です。 - 冬はしっかり断水
休眠期はほとんど水を必要としません。特に培養土は乾きが遅いので、水やりはグッと我慢するのがポイントです。
植え替え後の変化
植え替えてから数週間後、あれほど動きが鈍かったボンバックスが、枝先から次々と新芽を展開し始めたのです。しかも葉は以前より大きく、色つやも良くなり、幹の膨らみも少しずつしっかりしてきました。


下の写真は過去に選定した箇所がひび割れになります。株の膨らみに伴い、より深く亀裂が入りました。

これまで半信半疑だった私ですが、園芸店のおっちゃんの言葉を実体験で納得することになりました。
まとめ
今回の植え替えで実感したのは、「土を変えるだけで植物の育ち方もガラッと変わる」ということ。赤玉・日向土は安定した管理がしやすく、培養土は成長を促してくれる——それぞれに良さがあります。
また塊根植物=乾燥気味に管理、というイメージに縛られていたら、今のような成長は見られなかったかもしれません。園芸店のおっちゃんの何気ない一言が、ボンバックスの成長を一気に加速させるきっかけになったのです。
私は「もっと大きく育てたい!」という思いから培養土を選びました。これからどんな風に成長していくのか、楽しみで仕方ありません。
ボンバックスや塊根植物を育てている方、もし土選びで迷っていたら、この記事がひとつの参考になれば嬉しいです。植物と一緒に試行錯誤しながら育てる時間は、やっぱり最高ですね。


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