こんにちは。
今日は、わが家で静かに存在感を放ち続けている植物「ユーフォルビア・アブデルクリ」について、私が実際に育ててきた経験をもとに、その魅力や育て方のポイントを紹介していきます。
アブデルクリとの出会いは、ちょっとした偶然でした。
塊根植物やユーフォルビアが好きでいくつか育てていた頃、とある園芸店で正月の福袋を購入し、たまたま入っていたのが見つけたのがこの子。正直そもそも鑑賞性があるのか?葉もないし、不気味な見た目だったので、お迎えした当初はあまり愛着が湧きませんでした笑
ただ成長スピードも非常に早く、グレーがかった肌、サボテンのようでいて棘がない、不思議な雰囲気に心を掴まれ、今では大好きな植物になりました。
ユーフォルビア・アブデルクリとは?
ユーフォルビアの中でもかなりの珍奇種。
イエメン沖、ソコトラ諸島の一部であるアブデルクーリー島(Abd al Kuri)に存在する植物。
アブデルクーリー島は非常に乾燥しており、同種の他、固有種が多く存在する島となってます。
見た目は灰緑色〜青白色の肌で、小さな突起が並び、棒状に育つものが多いとのこと。
また傷をつけると、有毒な白い樹液を出し、身を守ろうとします。
私も植え替え時や、意図せず鉢を倒してしまった際に、白い樹液を出させてしまい、何も知らずに触ってしまい、手がかぶれました。植え替え時などは手袋をするなどして、樹液を触らないようにしてくださいね。
アブデルクリの育て方|私が実践している管理方法
水やりのタイミング
私の実体験では、季節ごとにこんな感じで水やりを調整しています。
- 春〜夏(5〜9月):3日に1回ほど。用土が完全に乾いてからたっぷりと与えるのが基本。朝か夕方の涼しい時間に水やり。
- 秋〜冬(11〜3月):2週間に1回程度。気温が10度以下になると断水することも。
最初はこれで大丈夫かな?と不安もありましたが、株自体に硬さがあり、緑色に変色などしていなければ、基本元気です。
またアブデルクリは通常よく育てるために、「接ぎ木」をして育てることが多いそうです。
接木をする場合は下記の通り、ユーフォルビアの「ラクテア」の幹を使用して行うことが多いそうです。

日当たりと置き場所
私の育成環境では、季節によって置き場所をこんな風に変えています。
- 春〜秋:屋外で遮光なしで管理。雨が降る時は屋外で雨水が当たらない場所に退避させて管理。
- 冬:外管理NG。5度以下になると植物の育成に影響が出てしまいます。我が家では植物育成ライトから20センチほど離して管理。もしくは日当たりが良く、寒くなりすぎない場所で管理するでも問題ありません。
1年半で10cm成長したリアルな記録
お迎えした当初は、高さ20cm程度の小さな株。最初の半年間は成長が非常にゆっくりで、「ほんとに大きくなるのかな?」と思っていたほどです。
ですが、夏に入った頃から、明らかに節の間隔が広がってきたり、根がしっかりしてきたりと、着実な変化が。
今では約30cmほどまで成長しました!
下の写真は2024年1月にお迎えした際の写真です。
アガベの子株と比較してもらえると分かりやすいと思いますが、当初は株の長さも20センチ弱しかありませんでした。冬は室内の植物棚スペースに移動させて、育成ライトとサーキュレーターを用いながら管理してました。

次に2025年6月に撮影した写真です。
個人的な感覚としては、それより上の部分が一年半で成長してくれた部分です。

まとめ
ユーフォルビア・アブデルクリは、見た目こそ個性的で、最初はちょっととっつきにくく感じるかもしれません。
でも、育てていくうちに、成長の喜びや季節ごとの表情の変化にきっと惹き込まれるはずです。私も最初は正直「不思議な植物だな…」という距離感でしたが、今では毎日その姿を見るのが楽しみになっています。
水やりや温度管理、日当たりなど、少しコツをつかめば、初心者でもじゅうぶん元気に育てられます。
この記事が、あなたとアブデルクリの素敵な出会いのきっかけになれば嬉しいです。
ぜひ、自分だけの成長記録をつけながら、長く付き合ってみてください。


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